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SABICイノベーティブプラスチックスのUltem*樹脂、
高性能食品加工機器の開発期間短縮およびコスト低減に貢献

Vitality
SABICイノベーティブプラスチックスのUltem* 1000樹脂を使用したバイタリティ・フードサービス社の少量吐出ポンプ

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2010年3月19日

SABICイノベーティブプラスチックスのUltem*ポリエーテルイミド(PEI)樹脂は、 グローバルなプラスチック業界において、複数の優れた特性をバランス良く発揮する 高機能な熱可塑性樹脂である。Ultem樹脂は、高性能が要求されるフードサービスおよび食品加工機器に 対する理想的な素材として、数多くの採用実績を持っている。この高度なPEIテクノロジーにより、 各OEMメーカーは、競合素材よりも優れた性能を活用でき、UL94難燃性規格や食品接触に関する規制当局の要件を 容易に満たすことが可能となる。SABICイノベーティブプラスチックスのUltem樹脂は、 透明性、着色性や高耐熱性といった様々な優れた特性を兼ね備えることで、フードサービスや食品加工 OEMメーカーにとって理想的な選択肢となっている。

SABICイノベーティブプラスチックスのUltem樹脂製品マーケティングマネージャーのシヨーン・リーは、 「今日のフードサービスおよび食品加工機器の設計者は、各種法規制への準拠、優れた性能と美観、 全体的なシステムコスト低減といった幅広いニーズへの対応が求められ、非常に困難な状況に直面しています。」 としており、また「こうした複雑な要件を満たし、開発期間を短縮できる素材の第一候補としてUltem樹脂を 指定して頂いたお客様の話をよく耳にします。Ultem樹脂は、時間とお金の節約に貢献する 最適なソリューションとなっています。」と話している。

Ultem樹脂ポートフォリオの拡充が、新たなソリューションを提供

SABICイノベーティブプラスチックスは、性能や美観、加工性の向上を図るなどUltem樹脂 ポートフォリオを継続的に拡充することで、数多くの選択肢を顧客に提供している。 これらの樹脂を使用することで、新しい色や機能を用いた既存製品のデザイン変更や、 まったく新しいデザインの作製を可能にしている。

    超高耐熱性Extem*樹脂:食品加工業界において、非晶性の熱可塑性樹脂として最高性能の耐熱性を発揮するポリイミド樹脂が 利用可能となる。Extem樹脂は、267°Cのガラス転移点を持つ超高耐熱性樹脂であり、2010年後半に欧州連合(EU) および米国FDAの食品接触規制に準拠する予定である。
    透明で彩色可能なUltem 1000E樹脂:Ultem 1000E樹脂は、型離れが良く、 FDA/NSFに準拠している。このグレードは、金型からの取り出しにかかる時間を最大60%削減し、 流動性を最大15%向上させるなど、優れた加工性を特長とする。また、ガラス転移点である 217°Cの高温環境においても、透明性と色を保持することができる。主な用途は、トレーや各種調理器具など。
    Ultem樹脂ブレンド製品:Ultem樹脂のブレンド製品は、透明性と薄肉成形性を発揮する ことに加えて、NSF51への認証と共に米国FDAおよびEUの食品接触規制に準拠している。耐熱要求が過酷でない 用途においては、Ultem 1000E樹脂に替わる選択肢として利用でき、色のカスタマイズが可能。 調理器具、電子レンジ用調理具や電化製品といった用途に最適。

Ultem樹脂の信頼性と高性能には、20年以上に及ぶ実績がある。Ultem樹脂は、高耐熱性、 UL(アンダーライターズ・ラボラトリーズ)要件を満たす難燃性、寸法安定性、高強度で高弾性、 優れた耐薬品性といった様々な特性を発揮する素材として広く知られている。Ultem樹脂の各種グレードは、 米国FDA、ヨーロッパ食品安全局(EFSA)、日本のポリオレフィン等衛生協議会(JHOSPA)の食品接触規制、 および食品設備材料に対するNSFの国際要件など、世界中の規制に準拠している。

Ultem樹脂は、従来材料を超える性能を提供

これまで、フードサービス、食品加工および食品包装といった用途においては、金属やガラスが 広く使用されてきたが、Ultem樹脂は、これらの従来材料を上回る、多くの利点を提供する。 ガラスと比較した場合、Ultem樹脂は、部品の統合化、軽量化、破損や欠けの防止に加え、 ガラスの様に熱くならないため製品外部に安全で快適に触れることができるなど、デザイン自由度を 広げることが可能である。

金属と比べた場合、Ultem樹脂は、軽量で、内容物を確認できる透明性を持ち、電子レンジでの 使用が可能であると共に、製品外部が高温になることは無い。さらに、デザイン自由度が高く、 金属材料で一般的に行われる二次工程が不要である。

Ultem樹脂は、薄肉成形が可能であることから、材料使用量の削減やサイクルタイムの短縮により、 システムコストの低減に貢献する。

幅広い用途における実用面での性能

各種法規制への準拠やデザイン自由度に加え、Ultem樹脂は、フードサービスおよび食品加工業界に対して、 厳しい使用環境下における実用面での性能を提供している。

    電子レンジ用調理具に対応する耐熱性:Ultem樹脂は、電子レンジ調理時の高温に晒された後でも強度、 剛性および寸法安定性を保持。
    染みに対する抵抗性と洗浄の容易性:染みは、劣化や衛生面での問題を引き起こす原因となることがある。 Ultem樹脂は、油、トマトソース、マスタードやその他染みの原因となる液体が付着した後や、 食器洗浄機での繰り返し洗浄を行った後でも、魅力的な外観を維持することで、長期にわたり 顧客満足を提供する。
    食品および洗剤に対する耐薬品性:Ultem樹脂は、様々な洗剤や食品類に長時間晒されても、 ひび割れの発生や初期の物理的特性を損失することが無い。
    取扱いの安全性:Ultem樹脂は、金属やガラス、その他の多くのプラスチックと比べ、 触った時の温度が低く、ガラスの様に欠けや破損の発生が無い。

Ultem樹脂は、電子レンジ用調理具、台所用品、卓上蒸し器、業務用食品トレーに加え、 コーヒー・ディスペンサー、スチームオーブンやフライヤーといった業務用および家庭用電化製品 など幅広い用途に最適である。

SABICイノベーティブプラスチックスのUltem樹脂の詳細については、以下のサイトを参照下さい。
www.sabic-ip.com

* SABIC Innovative Plastics IP BV の商標です。


SABICイノベーティブプラスチックス社について:

SABICイノベーティブプラスチックスは、熱可塑性エンジニアリングプラスチックスのグローバルサプライヤーであり、75年にわたり、 顧客が直面する大きな課題を解決する画期的なソリューションを提供してきました。現在SABICイノベーティブプラスチックスは、数十億ドル規模の 企業であり、25か国以上に事業展開し、全世界で9,500人を超える従業員がいます。SABICイノベーティブプラスチックスは、顧客との コラボレーションや、新たなポリマー技術、グローバルアプリケーション開発、加工技術、および環境に配慮したソリューションへの継続的な 投資により、自動車、エレクトロニクス、建築/建設、輸送、医療などの幅広い市場をターゲットに、今後もプラスチックス業界のリーダーで あり続けます。当社の幅広い製品ポートフォリオには、熱可塑性プラスチックス、コーティング、特殊コンパウンド、フィルム、シートなどが あります。SABICイノベーティブプラスチックスは、世界の5大石油化学製品メーカーの1つであるサウジ基礎産業公社 (Saudi Basic Industries Corporation: SABIC)の100%子会社です。


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